勝海舟(通称・麟太郎、名は義邦、のち安房、 安芳)は、文政六年(一八二三年)一月三十日、 江戸本所亀沢町(両国四丁目)で、父小吉の実家男谷邸に生まれ、明治三二年 (一八九九年)一月十九日(発喪は二十一日) 赤坂の氷川邸で逝去されました。
勝海舟は幕末と明治の激動期に、世界の中の日本の進路を洞察し、卓越した見識と献身的行動で海国日本の基礎を築き、多くの人材を育成しまし た。西郷隆盛との会談によって江戸城の無血開城をとりきめた海舟は、江戸を戦禍から救い、今日の東京の発展と近代日本の平和的軌道を敷設した英雄であります。
この海舟像は、「勝海舟の銅像を建てる会」から墨田区に寄贈されたものであり、ここにその活動にご協力を賜った多くの方々に感謝するとともに、海舟の功績を顕彰して、人びとの夢と勇気、活力と実践の発信源となれば、幸甚と存じます。