• 2021/04/23
  • 2021/04/23
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枕橋さなだや 鬼平情景高札3

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当時は堀留となっていた源森川に架か る橋で、作品の中では源森橋、源兵衛橋と名を変えて出てきます。その北隣の水戸家下屋敷に引き込まれた水路に架かる小梅橋と対になると夫婦が机を並べた様 子に似ていることから、枕橋と呼ばれて いました。
鬼平犯科帳では、その北詰にある蕎麦屋(さなだや)がいっしょに数多く登場 します。「光の眼」ではその店で、平蔵独特の動ばたらきからあやしい奴に出くわし、追跡する場面があります。実はこの男、大益・蛇の平十郎で、源兵衛橋の下に潜 り込んで、まんまと逃げ失せてしまいま す。鬼平犯科帳の新外編とされる「にっぼん怪盗伝」収録の「正月四日の客」は、 (さなだや)が舞台になり、字主の庄兵衛と客の亀の小五 郎とのむだ口のない遣り取り が実にいい味を出しています。

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