One of the foremost poets of Japan's modern era
Temporary Residence of Masaoka Shiki
近代日本を代表する俳人の正岡子規は、向島周辺の景色を好み、こうした歌を数多く遺している。隅田川と墨堤の自然がよほど気に入った のか、大学予備門の学生だった子規は、長命寺桜もち「山本や」の2階を3ヵ月ほど借り、自ら月香楼と名付けて滞在。そこで次の句を詠んで いる。
花の香を 若葉にこめて かぐはしき 桜の餅 家つとにせよ
明治28年、日本新聞社の記者として日清戦争に従軍する。その折りも
から山の 風すさふなり 古さとの 隅田の櫻 今か散るらん
と墨堤の桜を偲んだ和歌を詠んでいる。
「子規という雅号だが、ホトトギスの意、その鳴声は悲壮で、「鳴いて血を吐くホトトギス」などといわれ、喀血したわが身をホトトギスに喩えている。
正岡子規仮寓の地(長命寺桜もち)
(まさおかしきかぐうのち)文字起こし
メモ
向島料金所近く。桜もちは名物。
住所
〒131-0033 東京都墨田区向島5丁目1−14